ピロリ菌対策に関する最新のセミナーを受講してきました。
「なぜ歯科でピロリ菌?」と思われるかもしれませんが、実はピロリ菌の除菌成功率と、お口の中の状態には深い関係があることがわかってきたのです。今回は、ご自身と大切なお子さまを守るために知っておいてほしい最新情報をお届けします。
1. 「症状が出てから」では遅い?定期検診の重要性
セミナーで強調されていたのは、「検診で見つかるがんは治るが、症状が出てからでは生存率が下がってしまう」という厳しい現実です。
これは歯科も全く同じ。症状が出てから受診した方の5年生存率は、胃がんで55%、大腸がんで59%というデータもあります。「痛くなってから歯医者に行く」のではなく、定期検診でトラブルの芽を摘むことが、歯と全身を守る一番の近道です。
2. ピロリ菌は「家族」でうつる?
現在、ピロリ菌の感染ルートのほとんどは3〜5歳頃の家族内感染と言われています。
次世代にピロリ菌を感染させないためにも、妊娠前にピロリ菌検査を行い、適切に除菌を行うことはとても大切であると改めて学びました。お子さまが陽性の場合、ご両親のどちらかが陽性であるケースが多く、家族全員で意識を持つことが未来の健康につながります。
3. 歯科医師が伝えたい「除菌成功の秘訣」
ここが一番のポイントです。研究では、「未治療のむし歯があると、ピロリ菌の除菌に失敗しやすい」というデータが報告されています。
なぜでしょうか?それは、むし歯の穴がピロリ菌の供給源となり、除菌をしてもそこから再感染を起こすことが推測されているからです。
「しっかりとお口の治療・クリーニングをしてからピロリ除菌に挑む」。今後、これが成功率を上げる常識になるかもしれません。
まとめ:未来の健康のために
当院では、お子さまの健やかな成長をサポートするために、お口の健康だけでなく全身の健康も視野に入れたアドバイスを行っています。
胃の健康を守るためにも、まずはその「入り口」であるお口を清潔に整えましょう。気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。